Daily Archives: 09/11/2017

女性の移民労働者が増え、問題は深刻化

経済成長の発展とは異なり、法的保護の面においては未だ発展途上です。
シンガポールでは、家族を支えようと、職探しをしていたMyintは違法な手段を選ばざるを得ませんでした。
彼女の他にも数千の女性が彼女と同じ状況を生きてきました。
ヤンゴン職業紹介所は、軍政で2014年より禁止されてきた
「家庭内労働者が海外で職探しをする事を禁止する」という法律を破り、ミャンマーから多くの若い女性のリクルートが行われました。
2年の契約内容や、ヤンゴン職業紹介所の信頼性を調べる手立ても彼女には無いままシンガポールへ働きに旅立った彼女は、給料未払いのまま
3つの家の家事をさせられ、約8ヵ月後、ついに逃げ出しました。
「私はとても治安の悪い街、シャン州から来ました。」
HOME(移民の権利を守る機関であり、国際連合の機関と共同活動をしている国連ウィメン協会アジア支部)が運営するシェルターにやってきたMyintは言いました。
彼女のようにミャンマーから移民し過酷な労働条件の元働かされていた別の女性もまた、どのような状況で働かされていたのか説明しました。
彼女は1日の休日も与えられず、マンションの窓を危険な状態で掃除をさせられていた事などが挙げられました。
シンガポールは自国の法律に自信を持っていますが、この様な女性達(ビザを持っておらず、賃金未払いで働かされている)を保護する法律はなく、彼女らの問題を解決するには半年以上かかってしまうのです。
「半年待っても、不本意な結果に終わり、何の法的手段も取れませんでした。
10人のASEAN(東南アジア諸国連合)メンバーが2015年に定められたASEAN EC(東南アジア諸国連合経済共同体)による労働力の自由な移動の原則を認めていたのですが、これは未熟練労働者には適用されないものでした。
この他にも移民労働者になるためには多くの規則が存在します。

例えばシンガポールでは、移民労働者の祖国の法律は考慮されません。(労働時間に関する規則など、労働代理業者に1ヵ月に支払う上限額など、家事は労働基準法から切り離されていて労災補償も適用しません。)
それにも関わらず、移民労働者の女性が州の許可なくシンガポール人男性と結婚することは認められていません。
HOMEの運営者ジャクリン・タンはこう言っています。
未熟練移民労働者こそが、他の誰よりもASEAN(東南アジア諸国連合)を統一する事に欠かせない人達なのではないでしょうか。しかし現段階では彼らは現状に失望しています。
今年1月に、ASEAN(東南アジア諸国連合)による移民労働者の権利を主張、保護するという宣言(移民労働者の賃金、それなりの生活環境及び労働環境を守るという内容)から10年を迎えます。
さらに、国連条約である女性差別撤廃条約に署名している196ヵ国のうち、ASEAN(東南アジア諸国連合)はすべての国が署名しているのです。
1981年、女性移民労働者の権利保護に関する第26条、卑劣で不当な扱われ方を拒否する権利も批准されました。

「ASEAN(東南アジア諸国連合)は、19世紀のフランス人作家、オノレ・ド・バルザックの「法律とは蜘蛛の巣の様であり、大きな生物が生き延び、小さい生物は捕まります。」という考えを例示しています。
大多数の移民労働者として働いている女性は、約2000万人以上もの人々が仕事を求め後にした土地で、何の保護も受けられない違法なネットワークを使い働いています。
移民女性を守るとする条例は、女性は新地開拓するには非力過ぎる、という考えを生む逆効果の可能性があるのです。」と、国際労働機関の職員は述べています。

ミャンマーでは、2014年に行われた国勢調査によるとタイで働いているミャンマー人は140万人以上でしたが、実際には(無法地帯で働いている人を含むと)300万人以上です。
ASEAN8(ブルネイ及びラオス以外の東南アジア諸国連合)で唯一、他国からの労働者に頼っているとされるフィリピンが、2011年の家事労働条約(第189号)に敬意を示しています。
UN WOMEN(国連ウィメン)プノンペン支部のSocheath Hengによれば、約80万人のカンボジア人がタイの建設現場や農家として働いています。
しかし違法な手段で入国した人々は何の書類もなく、法的保護は存在していません。
さらに、カンボジアの法律には労働者の保護に関するものはありません。村人は多くの場合、騙され、改ざんされた書類を渡されています。
最も大きな問題は、労働者が他国から流れ込んでいても、受け入れている国にはほとんど影響しない事です。
植民地時代の影響もあり、英国の法律に大きな影響を受けているマレーシアは多くの移民労働者を受入れていますが、やはり未熟練労働者にとっては良い環境とは言えません。
最近のケースでいえば、病気の夫に代わり妻がマレーシアの工場へ行ったのですが、雇用主が診断書を受け付けなかった為彼女は賃金を受け取れずに、借金の為住む場所を失いました。